セキュリティ・弱点
WordPressのプラグインの脆弱性を確認する方法と、減らし方
WordPress(ワードプレス)で作ったホームページには、予約フォームや地図、お知らせの一覧など、さまざまな「プラグイン」が入っています。便利な一方で、プラグインの弱点がホームページ全体の弱点になることもあります。とはいえ、どのプラグインが入っていて、どれが古いのかを把握している院長や事務長の方は多くないはずです。この記事では、ITに詳しくない方でもできるプラグインの確かめ方と、弱点を減らすための進め方を、チェックリストと手順でご説明します。
プラグインとは何か、なぜ弱点になりやすいのか
プラグインとは、WordPressに後から付け足す追加機能のことです。家にたとえると、WordPress本体が家の骨組み、プラグインは後から取り付けたインターホンや防犯カメラ、エアコンのような設備にあたります。
クリニックのホームページでは、次のような機能がプラグインで作られていることがよくあります。
- 問い合わせフォーム・予約フォーム
- 診療カレンダーや休診日の表示
- Googleマップなどの地図の表示
- 写真のギャラリーやスライド
- 検索結果に出やすくするための設定
- 迷惑メールや不正なログインを防ぐ仕組み
プラグインは、世界中のさまざまな作り手が作っています。そのため、作り手によって手入れの丁寧さに差があり、弱点(脆弱性)が見つかってもすぐに直されないものや、更新そのものが止まってしまったものもあります。設備にたとえると、メーカーがすでに部品の供給をやめてしまった古い機器を使い続けているような状態です。
弱点はプラグインだけとは限りません
2026年10月には、プラグインやWordPressではなく、土台のPHP本体に深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日)が出ました。プラグインとあわせて、PHPの版も確認しておきましょう。詳しくは「2026年10月のPHPの脆弱性、クリニックは何をすればいい?」をご覧ください。
管理画面でプラグインを確かめる手順
WordPressの管理画面に入れる場合は、医院でもプラグインの状態を確かめられます。見るだけなら、ホームページが壊れる心配はありません。
- 管理画面の「プラグイン」を開く左のメニューにある「プラグイン」を押すと、入っているプラグインの一覧が表示されます。
- 「更新があります」の表示を探す新しい版があるプラグインには、名前の下に更新を知らせる表示が出ます。いくつあるか数えておきましょう。
- 「停止中」のプラグインを確かめる使われていない(停止している)プラグインも、入ったままだと弱点になり得ます。一覧で「有効化」と表示されているものが停止中です。
- それぞれの最終更新日を見るプラグインの「詳細を表示」を開くと、作り手が最後に更新した時期や、対応しているWordPressの版が分かることがあります。長い間更新されていないものは要注意です。
- 一覧を記録しておく画面の写真を撮るか、名前と状態をメモしておくと、制作会社に相談する時に説明がいりません。
一覧を見ると、思っていたよりも多くのプラグインが入っていて驚かれるかもしれません。開業時に制作会社が入れたもの、途中で試しに入れたもの、スタッフが追加したものなどが、そのまま残っていることはよくあります。数が多いこと自体が悪いわけではありませんが、一つひとつに手入れが必要になる、という点は覚えておきましょう。
確認するだけなら安心です
プラグインの一覧を見たり、詳細を開いたりするだけでは、ホームページは変わりません。一方で「削除」「更新」「停止」のボタンは表示に影響することがあるため、押すのは控えを取ってから、または制作会社と相談してからにしましょう。
管理画面に入れない場合は、無理をせず制作会社に「入っているプラグインの一覧と、それぞれの更新状況を教えてください」と頼むのが確実です。
見直しが必要なプラグインのチェックリスト
一覧を見ながら、次の項目に当てはまるプラグインがないか確かめてみてください。当てはまるものが、見直しの候補です。
| チェック項目 | どういう状態か | 考えられる対応 |
|---|---|---|
| 更新があるのに更新していない | 修理が届いているのに受け取っていない | 控えを取ってから更新する |
| 長い間、作り手の更新がない | 手入れが止まっている可能性がある | 同じ働きの別のプラグインへの入れ替えを検討 |
| 停止中のまま入っている | 使っていないのに入口だけ残っている | 必要がなければ削除する |
| 同じ働きのものが複数ある | 役割が重なり、管理の手間が増えている | 一つにまとめる |
| 何のためのものか誰も分からない | 制作時に入れたまま把握されていない | 制作会社に役割を確認する |
| 公式の配布ページから消えている | 配布が終わっている可能性がある | 入れ替えを制作会社と相談する |
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プラグインの弱点を減らす進め方
プラグインの弱点を減らす基本は、「数を減らす」「新しく保つ」「入れ替える」の3つです。次の順番で進めると、ホームページを崩さずに整えられます。
- バックアップ(控え)を取る作業の前に、ホームページのデータとデータベースの控えを取ります。方法は「ホームページのバックアップの取り方」をご覧ください。
- 使っていないものを整理する停止中で今後も使わないプラグインは削除します。削除してよいか迷うものは、制作会社に役割を確かめてからにします。
- 残すものを一つずつ更新するまとめて更新すると、表示が崩れた時に原因が分からなくなります。一つ更新するごとに表示を確かめます。
- 更新が止まったものを入れ替える長く手入れされていないプラグインは、同じ働きをする、手入れが続いている別のものに入れ替えます。予約フォームなど大切な機能は、制作会社と相談しながら進めます。
- 患者さんが使う機能を確かめる予約・問い合わせフォームは実際に試しに送り、届くかどうかまで確認します。地図や診療カレンダーの表示も見ておきます。
新しく入れる時も慎重に
便利そうだからと、プラグインを次々に追加すると、手入れの手間と弱点の入口が増えていきます。新しく入れる前に、本当に必要か、作り手の更新が続いているかを確かめる習慣をつけましょう。
医院だけで抱えないための体制づくり
プラグインの確認や入れ替えは、慣れていないと時間がかかるうえ、判断に迷う場面も多い作業です。次のように役割を分けておくと、無理なく続けられます。
| 役割 | 医院 | 制作会社・保守会社 |
|---|---|---|
| プラグインの一覧と状態の確認 | 年に一度、写真を撮って記録する | 定期的に確認し、報告する |
| 更新作業 | 更新がたまっていなければ実施 | たまっている時や作り込みがある時に実施 |
| 入れ替え・削除の判断 | 使っている機能を伝える | 代わりの候補を提案し、作業する |
| 作業後の確認 | フォームが届くか試しに送る | 表示や動作を全体的に確認する |
WordPress本体を含めた更新全体の考え方は「WordPressを更新しないとどうなる?」で、見た目では分からない乗っ取りのサインは「ホームページが乗っ取られていないか確認する方法」でご紹介しています。
プラグインの見守りを任せるという選択
プラグインの更新は、WordPress本体やPHPと同じく、これからも続いていきます。診療の合間に一つずつ確かめるのは負担が大きいものです。
HPドクターは、クリニックのホームページの「かかりつけ医」のような保守サービスです。月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円で、担当者がプラグインやWordPress、PHPの更新を見守り、入れ替えや整理もお引き受けします。緊急時は24時間受付です。今の制作会社との契約はそのままでもご利用いただけます。
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無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
停止しているプラグインも、弱点になりますか?
停止していても、ファイルがサーバーに残っている限り、弱点の入口になり得ます。今後使う予定がなければ、バックアップを取ったうえで削除するのが一般的です。迷う場合は制作会社に役割を確かめてください。
プラグインはいくつまでなら大丈夫ですか?
数に決まった目安はありません。大切なのは、入っているプラグインがすべて必要なもので、手入れが続いているかどうかです。役割の重なるものや使っていないものを整理するだけでも、管理はぐっと楽になります。
予約フォームのプラグインが古いと言われました。どうすればよいですか?
予約フォームは患者さんが使う大切な機能なので、医院だけで入れ替えず、制作会社や保守会社と相談しながら進めてください。入れ替え後は、実際に試しに送り、予約が届くかまで確認しましょう。
プラグインを更新したら表示がおかしくなりました。
バックアップがあれば、更新前の状態に戻せます。戻したうえで、どのプラグインが原因かを制作会社や保守会社に調べてもらいましょう。一つずつ更新していれば、原因の特定もしやすくなります。
プラグインを最小限にすれば、PHPの更新はしなくてもよいですか?
いいえ、別のものです。PHPはホームページを動かす土台で、プラグインを減らしてもPHPの弱点はなくなりません。プラグインの整理とあわせて、PHPの版も確認してください。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。


