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保守の頼み方・選び方

クリニックのホームページ保守の費用相場は?金額より先に見たい「含まれる作業」

公開 2026年10月22日 約7分で読めます

毎月の請求書に載っている「ホームページ保守費」、その中身をご存じでしょうか。開業のときに制作会社から言われるまま契約し、何に払っているのか分からないまま数年たっている、というお話はよく伺います。逆に、新しく保守を頼もうとして見積もりを取ったものの、会社ごとに金額も書き方もばらばらで比べようがない、というご相談もあります。この記事では、保守費用を「相場の金額」ではなく「何が含まれているか」で見る方法をお伝えします。

保守費用の「相場」だけを調べても答えが出ない理由

ホームページの保守費用を調べると、さまざまな金額が目に入ります。ただ、その金額同士を並べても、ご自身のクリニックにとって高いのか安いのかはなかなか判断できません。理由は単純で、同じ「保守」という言葉でも、含まれている作業がまったく違うからです。

たとえるなら、建物の「管理費」と同じです。ある管理会社は月に一度の見回りだけ、別の会社は清掃・設備点検・夜間の緊急対応まで含めている。どちらも「管理費」ですが、金額だけ比べても意味がありません。ホームページの保守も、サーバー代だけを指している場合もあれば、部品の更新や文章の修正、トラブル時の駆けつけまで含む場合もあります。

そこでこの記事では、金額の大小ではなく、次の4つの観点で中身を確かめることをおすすめします。

  • 含まれる作業:何をしてくれるのか(更新・修正・点検・復旧など)
  • 回数:その作業を月に何回、年に何回してくれるのか
  • 対応時間:困ったときに、いつ・どのくらいで動いてくれるのか
  • 名義:ドメイン(ホームページの住所)やサーバーの持ち主は誰なのか

観点1:含まれる作業を「見えない作業」まで書き出す

保守の作業には、院長の目に見えるものと見えないものがあります。見える作業は「お知らせを載せた」「診療時間を直した」など分かりやすいのですが、ホームページを安全に保つうえで大切なのは、むしろ見えない作業のほうです。

作業の種類中身(やさしく言うと)見積もりでの書かれ方の例
サーバーの維持ホームページを置いている「土地と建物」を借り続けることサーバー費、ホスティング費
ドメインの更新ホームページの「住所」の契約を毎年更新することドメイン管理費
鍵マークの維持アドレス欄の鍵マーク(通信の暗号化の証明書)を期限切れにしないことSSL証明書の更新
土台の更新PHPなど、ホームページを動かす土台の部品を新しい版にすることサーバー環境の更新、PHP更新
WordPress等の更新ホームページの編集の仕組みや追加部品(プラグイン)を新しくすることCMS更新、プラグイン更新
バックアップ万一に備えて、ホームページ一式の控えを取っておくこと定期バックアップ
点検・監視表示が止まっていないか、乗っ取られていないかを見張ること死活監視、セキュリティ監視
文章・画像の修正お知らせや診療時間、写真の差し替えなど更新作業、軽微な修正
トラブル時の復旧表示されない、改ざんされたなどの時に元に戻すこと障害対応、緊急対応

特に確かめていただきたいのが「土台の更新」です。2026年10月には、ホームページを動かす土台であるPHPに深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました(IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。このとき問題になったのは、WordPressやプラグインではなくPHP本体です。保守契約に「WordPressの更新」は書いてあっても「PHPの更新」は含まれていない、という契約は珍しくありません。詳しくは2026年10月のPHPの脆弱性、クリニックのホームページは何をすればいい?で解説しています。

ポイント

見積もりや契約書に「保守一式」としか書かれていない場合は、上の表を見せて「このうちどれが含まれていますか」と聞いてみてください。答え方で、その会社がどこまで見ているかがよく分かります。

観点2と3:回数と対応時間で、同じ作業でも中身が変わる

同じ「文章の修正」でも、月に1回までなのか、回数の制限がないのかで、実際の使い勝手は大きく変わります。休診のお知らせを急いで出したいのに「今月分はもう使い切りました」と言われると困ってしまいます。

同じく「更新作業」も、毎月見てくれるのか、年に一度なのか、それとも「依頼があれば都度」なのかで意味が違います。部品の更新は、弱点が見つかってから直すまでの時間が短いほど安心です。「定期的に見てくれる」のか「頼んだ時だけ動く」のかは、ぜひ確かめてください。

対応時間も大切です。平日の日中しか受け付けていない会社の場合、金曜の夜にホームページが表示されなくなると、月曜まで止まったままになることもあります。クリニックは土曜診療や夜間診療をしているところも多いため、診療している時間帯に連絡が取れるかどうかは見落とせない観点です。

  • 修正の依頼は月に何回まで?超えた場合はどうなる?
  • 依頼してから反映までの目安は?(当日・翌営業日など)
  • 土曜・夜間・連休中にトラブルが起きたら、どこに連絡すればよい?
  • 部品の更新は定期的に行う?依頼があった時だけ?
  • 毎月の作業内容を報告してもらえる?

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観点4:名義は「費用に含まれない大事なこと」

4つ目の観点は、金額そのものではありませんが、費用を考えるうえで欠かせません。それがドメイン(ホームページの住所)とサーバーの名義です。

制作会社がクリニックの代わりにドメインを取得し、制作会社の名義のまま管理していることがあります。この場合、毎月の保守費がドメイン代も含んでいて便利な反面、保守を別の会社に切り替えたいときに住所ごと移せない、追加の手数料がかかる、といった話になりがちです。安く見える契約でも、乗り換えのときに思わぬ費用がかかることがあるのはこのためです。

名義の確かめ方はドメインの名義を確認する方法で、乗り換え時の注意点はホームページの保守契約を解約・乗り換える時の注意点でまとめています。

見落としやすい点

契約書に「ドメインの所有者」「解約時のデータの引き渡し」が書かれているかを確認してください。書かれていなければ、今のうちに制作会社へ確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

今の契約を見直す手順

すでに保守契約を結んでいる場合は、次の順番で中身を確かめると整理しやすくなります。難しい知識は要りません。事務長さんにお願いしても進められる内容です。

  1. 契約書と直近の請求書を手元にそろえる請求書の品目名(保守費、管理費、サーバー費など)を書き出します。品目が分かれていない場合は「一式」とメモしておきます。
  2. 上の作業表に丸をつける契約書に書かれている作業に丸、書かれていない作業に空欄、分からないものに「?」をつけます。
  3. 「?」の項目を制作会社に聞くメールで「契約に含まれる作業を確認したい」と伝え、表の項目ごとに答えてもらいます。回数と対応時間もあわせて聞きます。
  4. 名義を確かめるドメインとサーバーが誰の名義か、解約時にデータを渡してもらえるかを聞きます。
  5. 足りない部分と、払いすぎている部分を分ける必要なのに含まれていない作業と、使っていないのに払っている作業を分けて書き出せば、見直しの方向が見えてきます。

この作業をしてみると、「思っていたより多くのことをしてもらっていた」と分かる場合もあれば、「サーバー代しか払っていなかった」と分かる場合もあります。どちらであっても、中身が分かれば判断はずっとしやすくなります。そもそも保守が必要かどうかで迷っている場合は、クリニックのホームページに保守は必要?もあわせてご覧ください。

HPドクターの料金と、含まれる作業の考え方

参考までに、私たちHPドクターの料金の考え方もお伝えします。HPドクターは、クリニック向けのホームページ保守サービスです。料金は月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円で、ライト(月1万円)・スタンダード(月2万円)・プレミアム(月3万円)の3つのプランがあります。最低契約期間は6か月です。

どのプランも担当制で、同じ担当者がクリニックのホームページを見続けます。緊急時は24時間受け付けています。また、今の制作会社との契約はそのままでお使いいただけます。制作会社にデザインや大きな改修をお願いしつつ、日々の点検や土台の更新、困ったときの相談をHPドクターが受け持つ、という分担も可能です。

まずは、今のホームページにどんな手入れが必要なのかを知るところから始めるのがおすすめです。無料の自動診断でホームページの状態を確かめられるほか、今の契約内容や見積もりを専門家が読み解く無料セカンドオピニオンもご用意しています。「この見積もりは何が含まれているのか」「今の契約で足りているのか」といったご相談だけでもかまいません。

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今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。

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よくあるご質問

保守費用が安い会社を選べば問題ありませんか?

金額だけでは判断できません。サーバー代だけの契約もあれば、更新・点検・復旧まで含む契約もあります。含まれる作業・回数・対応時間・名義の4つを確かめてから比べることをおすすめします。

サーバー代と保守費は別物ですか?

別物として請求されることも、まとめて請求されることもあります。サーバー代はホームページを置く場所の家賃のようなもので、保守費はその中身を手入れする作業代です。請求書の品目を見て、どちらが含まれているか確かめてください。

保守契約に入っていれば、PHPの更新もしてもらえますか?

契約によります。WordPressの更新は含まれていても、PHPの更新は含まれていないことがあります。制作会社に「PHPのバージョンの更新は契約に含まれますか」と直接聞いてみてください。

今の制作会社との契約を解約しないとHPドクターは使えませんか?

いいえ、今の制作会社との契約はそのままでかまいません。役割を分担してお使いいただけます。まずは無料のセカンドオピニオンで、今の契約で足りている部分と足りていない部分を整理するところからご相談ください。

見積もりの読み方だけ相談することはできますか?

はい、できます。HPドクターの無料セカンドオピニオンでは、今の契約や他社の見積もりについて、何が含まれているかを一緒に確認します。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。