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保守の頼み方・選び方

ホームページ保守会社の選び方:クリニックが契約前に確認したい10項目

公開 2026年10月22日 約6分で読めます

ホームページの保守を頼む会社を選ぼうとしても、何を基準に比べればよいのか分かりにくいものです。営業の方の説明はどこも似ていて、見積もりの書き方もそれぞれ違います。この記事では、クリニックが保守会社と契約する前に確かめておきたい10の項目を、そのまま質問として使える形でまとめました。新しく保守会社を探している方はもちろん、今の契約を見直したい方にもお使いいただけます。

保守会社選びで迷いやすい理由

ホームページの保守は、契約した時点では違いが見えにくいサービスです。何も起きていない間は、どの会社でも同じように見えます。違いがはっきりするのは、トラブルが起きたときと、何かを変えたいときです。

たとえば、ホームページが急に表示されなくなったときに、すぐ連絡がつくか。休診のお知らせを出したいときに、その日のうちに載せてもらえるか。保守会社を変えたくなったときに、ホームページのデータや住所(ドメイン)をそのまま持っていけるか。こうしたことは、契約前に聞いておかないと分かりません。

クリニックの場合は、さらに気をつけたい点があります。患者さんの個人情報を扱う予約フォームや問い合わせフォームがあること、そして医療広告ガイドラインに沿った表現が求められることです。一般の会社のホームページとは、見ておくべきところが少し違います。

また、院長も事務長も日々の診療や運営で忙しく、ホームページのことばかり考えてはいられません。だからこそ、こちらから細かく指示しなくても、必要な手入れを先回りして進めてくれるかが大切になります。弱点が見つかったときに「対応しておきました」と知らせてくれる会社と、こちらから聞くまで何もしない会社とでは、同じ保守費でも安心感がまったく違います。

契約前に確認したい10項目チェックリスト

次の10項目は、保守会社との打ち合わせでそのまま聞いていただける形にしています。印刷して、答えをメモしながらお使いください。

#確認すること聞き方の例
1作業の範囲「月額の中に含まれる作業を、項目ごとに教えてください」
2土台の部品の更新「PHPやWordPress、プラグインの更新は含まれますか。どのくらいの間隔で見てもらえますか」
3修正の回数と反映の早さ「お知らせの掲載や文章の修正は月に何回までですか。依頼から反映まではどのくらいですか」
4緊急時の連絡先と受付時間「夜間や休日に表示されなくなったら、どこに連絡すればよいですか」
5担当者「担当者は決まっていますか。毎回違う方が対応しますか」
6バックアップと復旧「バックアップはどのくらいの間隔で取り、どこに保管しますか。元に戻すときの費用は」
7ドメイン・サーバーの名義「ドメインとサーバーは、どなたの名義で契約しますか」
8解約時の引き渡し「解約するとき、データやログイン情報を渡してもらえますか」
9作業の報告「毎月どんな作業をしたか、報告してもらえますか」
10医療機関への理解「クリニックのホームページの保守経験はありますか。予約フォームや医療広告ガイドラインへの配慮は」

答え方も見てください

答えの中身だけでなく、分かりやすい言葉で説明してくれるかも大切な判断材料です。専門用語ばかりで説明される場合は、トラブルのときにも同じように話が通じにくいかもしれません。

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10項目それぞれの見どころ

1と2 作業の範囲と土台の更新:「保守一式」とだけ書かれた見積もりは、中身を聞いてみることをおすすめします。特に、ホームページを動かす土台であるPHPの更新が含まれるかどうかは確認しておきたい点です。2026年10月には、PHP本体に深刻な弱点が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました(IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。WordPressの更新だけでは届かない部分を、誰が見ているかが大切です。

3 修正の回数と反映の早さ:急な休診や診療時間の変更は、患者さんにすぐ伝えたい情報です。回数の上限だけでなく、依頼してから載るまでの目安を聞いておくと安心です。

4と5 緊急時の連絡と担当者:平日の日中しかつながらない会社だと、土曜や夜間のトラブルが週明けまで止まったままになることがあります。また、担当者が決まっていると、毎回ホームページの事情を一から説明しなくて済みます。

6 バックアップと復旧:バックアップは「取っています」だけでなく、どこに保管しているか、実際に戻したことがあるかまで聞けると理想的です。サーバーと同じ場所にしか控えがないと、サーバーごと問題が起きたときに戻せないことがあります。

7と8 名義と解約時の引き渡し:ここは金額以上に大切な項目です。ドメインが保守会社の名義になっていると、乗り換えのときに住所ごと移せないことがあります。確かめ方はドメインの名義を確認する方法、乗り換えの流れはホームページの保守契約を解約・乗り換える時の注意点で解説しています。

9と10 報告と医療機関への理解:毎月の報告があると、何に費用を払っているかが見えるようになります。また、クリニックのホームページでは、表現を変えるときに厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿っているかを意識する必要があります。判断に迷う表現は所管の保健所等に確認することになりますが、そうした事情を分かったうえで相談に乗ってくれる会社だと進めやすくなります。

費用の比べ方は「同じ物差し」をそろえてから

複数の会社から見積もりを取ったら、金額を並べる前に、上の10項目の答えを横に並べてみてください。作業の範囲や対応時間がそろっていない状態で金額を比べても、正しい判断はできません。

  1. 10項目の答えを表にまとめる会社ごとに列を作り、答えを書き込みます。答えがなかった項目は空欄のままにしておきます。
  2. クリニックにとって外せない項目に印をつけるたとえば「土曜診療があるので休日の連絡先は外せない」「予約フォームがあるので安全性の確認は外せない」などです。
  3. 外せない項目を満たす会社の中で金額を比べるここで初めて金額を見ます。含まれる作業が多い会社が高く見えるのは自然なことです。
  4. 名義と解約の条件を最後に見直す長く付き合う前提でも、乗り換えられる条件かどうかは確認しておきます。

費用の見方についてはクリニックのホームページ保守の費用の見方でもくわしく解説しています。

今の制作会社を変えずに、保守だけ見直す方法もある

保守会社を選ぶというと、今の制作会社から乗り換えることを想像されるかもしれません。ただ、デザインや大きな改修はこれまでどおり制作会社に頼み、日々の点検や更新、困ったときの相談だけ別の会社に任せる、という分け方もあります。長く付き合っている制作会社との関係を保ちながら、足りない部分だけを補えるのがこの方法のよいところです。

HPドクターは、クリニック向けのホームページ保守サービスです。月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円で、ライト・スタンダード・プレミアムの3プランをご用意しています。担当制で、緊急時は24時間受け付けています。最低契約期間は6か月です。今の制作会社との契約はそのままでもお使いいただけます。

まずは無料の自動診断で、今のホームページの状態を確かめてみてください。また、今の保守会社や見積もりについて、上の10項目に沿って専門家が一緒に確認する無料セカンドオピニオンもご用意しています。考え方はホームページのセカンドオピニオンとは?でもご紹介しています。

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今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。

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よくあるご質問

保守会社は、ホームページを作った制作会社に頼むのが一番よいですか?

作った会社はホームページの中身をよく知っているので頼みやすい面があります。一方で、土台の部品の更新や緊急時の対応がどこまで含まれているかは会社によって違います。10項目で中身を確かめたうえで判断することをおすすめします。

10項目すべてを満たしていないと契約しないほうがよいですか?

すべてがそろっている必要はありません。クリニックにとって外せない項目を先に決め、それを満たしているかで判断してください。たとえば土曜診療がある場合は、休日の連絡先を重く見るとよいでしょう。

見積もりに「保守一式」としか書かれていません。どうすればよいですか?

作業の項目ごとに何が含まれているかを、書面やメールで教えてもらうようお願いしてください。特に、PHPの更新、バックアップ、緊急時の対応が含まれているかは確認しておきたい点です。

医療広告ガイドラインの確認も保守会社に任せられますか?

表現の最終的な判断はクリニック側で行うものですが、ガイドラインの存在を分かったうえで相談に乗ってくれる会社だと進めやすくなります。判断に迷う表現は所管の保健所等にご確認ください。

保守会社を選ぶ前に相談だけすることはできますか?

はい。HPドクターの無料セカンドオピニオンでは、今の契約や他社の見積もりについて、10項目に沿って一緒に確認します。今の制作会社との契約を変える必要はありません。

この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。