保守の頼み方・選び方
ホームページのセカンドオピニオンとは?今の制作会社のままでできること
「うちのホームページ、本当に大丈夫なのだろうか」。PHPの脆弱性のニュースを見て、そう感じた院長も多いのではないでしょうか。とはいえ、制作会社に「大丈夫ですか」と聞いて「大丈夫です」と返ってきたら、それ以上は確かめようがありません。かといって、いきなり制作会社を替えるのも大ごとです。そこで役に立つのが、医療でおなじみの「セカンドオピニオン」という考え方です。この記事では、ホームページのセカンドオピニオンで何が分かり、今の制作会社とどう付き合えばよいかをお伝えします。
ホームページのセカンドオピニオンとは、主治医を替えずに別の医師の意見を聞くこと
患者さんが大きな手術を勧められたとき、主治医との関係はそのままに、別の医師の意見を聞きに行くことがあります。これがセカンドオピニオンです。目的は主治医を疑うことではなく、判断の材料を増やして納得して進むことでした。結果として「主治医の方針で問題ない」と分かれば、安心して治療に臨めます。
ホームページにも、まったく同じ考え方が当てはまります。ホームページを作って管理している制作会社が「主治医」だとすれば、セカンドオピニオンは、契約はそのままに、第三者が今の状態を診断し、所見を書面にまとめることです。制作会社を替える話ではありませんし、制作会社を責める材料を集める話でもありません。
ホームページは、建物にたとえると分かりやすいかもしれません。見た目のデザインは内装、その裏で動いている仕組み(PHPというプログラムの言語や、WordPressという更新用の仕組み、拡張機能のプラグイン)は配管や電気設備にあたります。内装がきれいでも、配管が古くなっていることは外からは分かりません。セカンドオピニオンは、この見えない部分を点検してもらう機会だと考えてください。
セカンドオピニオンで大切にしていること
結果は「制作会社にそのまま渡せる形」でお渡しするのが基本です。どこを・なぜ・どの順で直すとよいかが書いてあれば、制作会社も作業の見積もりや段取りを立てやすくなります。
なぜ今、第三者の目が役に立つのか
2026年10月20日、PHPの開発チームが深刻な脆弱性2件(深刻度9.2/10段階)の修正を予告しました。外部からサーバーを操られるおそれがある種類の弱点です。翌21日にはIPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出し、国内で50を超える企業・団体がサイトやサービスを一時停止しました(出典:IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。
ここで気をつけたいのは、弱点がWordPressやプラグインではなくPHP本体にあることです。「WordPressは更新しています」という答えが返ってきても、その下で動いているPHPが古ければ対象になり得ます。修正版はPHP 8.5.12/8.4.27/8.3.36/8.2.35で、PHP 8.1以前はすでにサポートが終わっていて公式の修正版がありません。詳しくは2026年10月のPHPの脆弱性についての解説をご覧ください。
こうした話題は、制作会社にとっても日々の業務の中で追いかけきれないことがあります。制作が得意な会社と、公開後の保守が得意な会社は、同じとは限りません。第三者の目が入ることで、「誰も見ていなかった場所」が見つかることがあるのです。
- 制作会社とのやり取りが年に数回しかなく、今の状態を聞いたことがない
- 開業時に作ってから、大きな改修をしていない
- 保守費用を払っているが、毎月何をしてもらっているかは把握していない
- PHPやSSL(アドレス欄の鍵マーク=通信の暗号化)の話をされても、判断がつかない
ひとつでも当てはまるなら、一度セカンドオピニオンを取っておくと、今後の判断がずっと楽になります。
セカンドオピニオンで見てもらえること
見る範囲は依頼先によって違いますが、HPドクターでは主に次のような項目を確認します。いずれも「どこを確認すればよいか」を見るもので、ホームページを壊したり、中身を勝手に書き換えたりすることはありません。
| 見る場所 | たとえると | 確認すること |
|---|---|---|
| PHPのバージョン | 建物の土台 | サポートが続いている版か、修正版になっているか |
| WordPress本体・プラグイン | 設備や家電 | 更新が止まっていないか、作者が手入れをやめた部品が残っていないか |
| 鍵マーク(SSL証明書) | 玄関の鍵 | 期限が切れていないか、すべてのページで暗号化されているか |
| ドメインの名義と期限 | 土地の登記 | 誰の名義か、更新の期限はいつか |
| 問い合わせ・予約フォーム | 受付の窓口 | 入力内容が暗号化されて送られているか、迷惑な送信への備えがあるか |
| バックアップ | カルテの控え | 元に戻せる控えが、どこに、いつの分まであるか |
まずは外から分かる範囲だけでも、おおよその状態はつかめます。たとえばPHPのバージョンや鍵マークの期限は、外からの確認で分かることが少なくありません。最初の一歩として、無料の自動診断で今の状態をざっと見てみるのもよい方法です。
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今の制作会社との関係はどうなる?よくある心配
セカンドオピニオンをためらう理由として、よく伺うのが「制作会社に悪い気がする」「関係がこじれないか心配」というお話です。病院でも、セカンドオピニオンを申し出るのは気が引けるものですが、今は当たり前の選択肢として受け止められています。ホームページも同じです。
- 契約はそのままで構いません。HPドクターのセカンドオピニオンは、今の制作会社との契約を解約することを前提にしていません
- 結果は制作会社にそのまま渡せる形にまとめます。専門用語も含めた所見と、院長向けのやさしい説明を分けてお渡しします
- 直す作業は、今の制作会社にお願いして構いません。多くの場合、PHPやプラグインの更新で直る内容です
- 作り直しを勧めるためのものではありません。今のホームページを活かす前提で、必要な手当てを整理します
制作会社に結果を渡すときは、「第三者に点検してもらったら、こういう指摘がありました。対応の見積もりをいただけますか」と伝えるだけで十分です。責める言い方をする必要はありませんし、指摘の多くは制作会社にとっても「言ってもらえれば対応できる」内容です。
制作会社と連絡が取りにくい場合
そもそも制作会社と連絡が取れない、担当者が辞めてしまった、という場合は進め方が少し変わります。制作会社と連絡が取れない時の対処法もあわせてご覧ください。
依頼する前に院長が準備しておくとよいこと
セカンドオピニオンは、ホームページのアドレスさえ分かれば始められます。ただ、次の情報が手元にあると、診断がより具体的になり、結果も制作会社に渡しやすくなります。分からない項目があっても大丈夫です。
- ホームページのアドレスを確認するトップページだけでなく、予約ページや問い合わせページが別のアドレスなら、それも控えておきます。
- 制作会社の名前と担当者の連絡先を確認する契約書や請求書に書かれています。結果を渡す相手をはっきりさせておくためです。
- 保守契約の内容を手元に用意する月々いくら払って、何をしてもらう契約なのか。契約書の「保守」「管理」の欄を見ておきます。
- 気になっていることをメモする「表示が遅い」「鍵マークの警告が出たことがある」「お知らせを自分で更新できない」など、日頃の困りごとを書き出します。
- サーバーやドメインの管理画面に入れるか確かめる入れなくても診断はできますが、入れるかどうかは今後の判断に関わります。パスワードを誰が持っているかだけでも把握しておきましょう。
ドメインの名義が誰になっているかも、このタイミングで確かめておくと安心です。手順はドメインの名義を確認する方法で解説しています。
診断結果を受け取ったら、どう動けばよいか
結果を受け取ったら、次の順番で考えると迷いません。すべてを一度に直す必要はなく、急ぐものとそうでないものを分けることが大切です。
| 所見の種類 | 目安 | 動き方 |
|---|---|---|
| サポートが終わったPHP、期限切れの鍵マーク | 早めに対応したいもの | 結果を制作会社に渡し、対応時期と費用を確認する |
| 更新が止まったプラグイン、古い部品 | 計画して対応したいもの | 次回の更新作業の中でまとめて直してもらう |
| フォームの備え、バックアップの置き場所 | 体制として整えたいもの | 今の保守契約に含まれるかを確認し、足りなければ相談する |
制作会社から「対応できます」と返事があれば、それで十分です。もし「その作業は契約外です」「うちでは難しい」という返事だった場合は、保守だけを別の会社に任せる、という選択肢も出てきます。HPドクターは、制作会社との契約はそのままに保守だけをお引き受けすることもできます(月額10,000円〜30,000円・税別、初期費用0円、担当制、最低契約6か月)。保守を自分でやるか任せるかの考え方は保守を自分でやるか外注するかの判断基準にまとめています。
まずは今の状態を知るところからで構いません。専門家による無料セカンドオピニオンは、下のフォームからお申し込みいただけます。結果は、今の制作会社にそのまま渡せる形でお届けします。
ホームページにも、セカンドオピニオンを
今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。
無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
セカンドオピニオンを受けたら、制作会社を替えないといけませんか?
いいえ。今の制作会社との契約はそのままで構いません。結果を制作会社に渡して、直す作業も今の制作会社にお願いするのが基本の使い方です。
制作会社に内緒で依頼しても問題ありませんか?
外から確認できる範囲の診断であれば、制作会社の作業に影響することはありません。ただ、結果を活かすには最終的に制作会社と共有することになるので、「第三者に点検してもらった」と率直に伝えるのがおすすめです。
サーバーのパスワードを渡す必要はありますか?
最初の診断は、ホームページのアドレスだけで始められます。より詳しく見る必要がある場合にだけ、どんな情報が必要かをご説明したうえでご相談します。
自動診断とセカンドオピニオンは何が違いますか?
自動診断は、外から分かる項目を機械的にざっと確認するものです。セカンドオピニオンは、専門家が結果を読み解き、何をどの順で直すとよいかを、制作会社に渡せる形でまとめるものです。どちらも無料です。
指摘が多かった場合、ホームページを作り直すことになりますか?
多くはPHPやプラグインの更新など、今のホームページを活かしたままの手当てで直る内容です。作り直しを前提にした診断ではありません。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。

