保守の頼み方・選び方
ホームページの保守は自分でやる?外注する?クリニックの判断基準
「保守費用を払い続けるより、自分でやった方がよいのでは」「でも、何かあったときに自分では直せない」。ホームページの保守を院内でやるか外注するかは、多くの院長が一度は迷うところです。答えは「全部自分で」か「全部任せる」かの二択ではありません。この記事では、保守の作業を一つずつ分け、院内でできること・任せた方がよいことを見分ける基準と、判断のためのチェックリストをお伝えします。
ホームページの保守とは、どんな作業の集まりか
「保守」とひとことで言っても、中身はいくつもの作業の集まりです。クリニックにたとえると、待合室の掲示物の貼り替えから、医療機器の定期点検、故障時の修理の手配まで、性格の違う仕事が含まれています。まずは作業を分けて見てみましょう。
| 作業 | たとえると | 内容 |
|---|---|---|
| お知らせ・文章の更新 | 掲示物の貼り替え | 休診のお知らせ、診療時間、医師紹介の書き換え |
| WordPress・プラグインの更新 | 設備の部品交換 | ホームページの更新用の仕組みと、追加機能の部品を新しい版にする |
| PHPのバージョン管理 | 建物の土台の補修 | ホームページを動かすプログラムの言語を、サポート中の版に保つ |
| 鍵マーク(SSL証明書)とドメインの管理 | 玄関の鍵と住所の登記 | 通信の暗号化の期限と、ホームページの住所の更新期限を見る |
| バックアップ | カルテの控え | 元に戻すための控えを定期的に取り、別の場所に置く |
| 見張りと緊急対応 | 警備と救急 | 表示されない、乗っ取られた、などの異常に気づき、直す |
この表を見ると、院内でも無理なくできる作業と、専門の知識や道具が必要な作業が混ざっていることが分かります。判断は、作業ごとに分けて考えるのが近道です。
院内でできること、任せた方がよいことの見分け方
見分けるときの物差しは、失敗したときに元に戻せるか、専門の知識がなくても判断できるか、急ぎの対応が必要になるかの3つです。
- 院内でやりやすい:お知らせや文章の更新、問い合わせフォームが届くかのテスト送信、ドメインの名義と期限の把握。失敗しても書き直せば済み、判断に専門知識がいらない作業です
- 状況によって判断:WordPressやプラグインの更新。バックアップと戻し方が分かっていれば院内でもできますが、相性の問題で表示が崩れることがあります
- 任せた方が安心:PHPのバージョンの切り替え、乗っ取りや改ざんの確認、表示されないときの原因調べ、深刻な弱点の知らせが出たときの対応。失敗すると影響が大きく、急ぎの判断が求められる作業です
たとえば2026年10月には、PHP本体に深刻な脆弱性2件(深刻度9.2/10段階)が見つかり、IPA(情報処理推進機構)が注意喚起を出しました(出典:IPA(情報処理推進機構)の注意喚起(2026年10月21日))。弱点はWordPressではなくPHP本体にあるため、WordPressを院内で更新していても対象になり得ます。こうした知らせに気づき、自院が当てはまるかを判断し、切り替えまで行うのは、院内だけでは負担が大きい作業です。PHPの切り替えの流れはレンタルサーバーでPHPを変える前に確認することで紹介しています。
「全部自分で」か「全部任せる」の二択にしない
お知らせの更新は院内、裏側の手入れと緊急対応は外部、というように分けるのが、多くのクリニックにとって無理のない形です。院内でやる部分が増えるほど、外部に任せる範囲と費用を小さくできます。
判断のためのチェックリスト
次の項目に答えてみてください。「はい」が多いほど院内でできる範囲が広く、「いいえ」が多いほど外部に任せる範囲を広げた方が安心です。
- ホームページの管理画面と、レンタルサーバーの管理画面の両方にログインできる
- 院内にホームページの担当者がいて、月に一度は確認の時間を取れる
- WordPressとプラグインの更新を、バックアップを取ってから行う手順が分かっている
- バックアップから元に戻す方法を、一度試したことがある
- 今使っているPHPのバージョンと、そのサポート期限を知っている
- 鍵マーク(SSL証明書)とドメインの期限がいつかを把握している
- IPAなどの注意喚起が出たとき、自院が当てはまるかを判断できる
- ホームページが表示されないとき、夜間や休日でも原因を調べられる
最後の2つは、院内で「はい」と答えられるクリニックは多くありません。ここが外部に任せる価値がいちばん大きい部分です。今の状態がよく分からない、という場合は、まず外から分かる範囲で確かめてみましょう。
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自分でやる場合に、最低限そろえておきたいこと
院内で保守の一部を担う場合は、次の準備をしておくと、トラブルのときに慌てずに済みます。
- ログイン情報を整理するホームページの管理画面、レンタルサーバー、ドメインの管理画面のログイン情報を、院長と事務長が分かる場所に保管します。
- バックアップの仕組みを用意する自動でバックアップを取る設定にし、どこに、いつの分まであるかを確かめます。取り方はホームページのバックアップの取り方を参考にしてください。
- 更新の手順を決めるバックアップを取る、更新する、表示とフォームを確かめる、という順番を紙にまとめておきます。
- 困ったときの相談先を決めておく自分で直せないときに連絡する先を、あらかじめ決めておきます。制作会社でも保守会社でも構いません。
院内でやる範囲を決めたら、点検の頻度も決めておきましょう。目安はホームページの更新頻度の目安にまとめています。
外注する場合に確かめたいこと
外部に任せる場合は、費用の額だけでなく、何をどこまでやってくれるかを確かめることが大切です。保守費用を払っているのに、更新が何年も止まっていた、というお話も伺います。
| 確かめること | 聞き方の例 |
|---|---|
| 作業の範囲 | WordPressとプラグインの更新、PHPの版の管理は含まれますか |
| 頻度と報告 | どのくらいの頻度で確認し、どんな形で報告をもらえますか |
| 緊急時の対応 | 表示されない、乗っ取られたといったときに、夜間や休日も受け付けてもらえますか |
| バックアップ | どこに、いつの分まで控えを取っていますか |
| 名義 | ドメインやサーバーの契約は、クリニックの名義になっていますか |
| 今の制作会社との関係 | 制作会社との契約はそのままで、保守だけをお願いできますか |
保守会社を選ぶ観点はホームページ保守会社の選び方でも詳しく紹介しています。今の制作会社に任せたまま、第三者の目で状態だけ見てもらいたい場合は、ホームページのセカンドオピニオンという方法もあります。
迷ったら、今の状態を知るところから
自分でやるか外注するかを決めるには、まず今のホームページの状態を知る必要があります。PHPの版が古いのか、更新がどのくらい止まっているのか、バックアップはあるのか。状態によって、院内でできる範囲も、任せるべき範囲も変わるからです。
HPドクターでは、今の制作会社との契約はそのままに、保守の部分だけをお引き受けしています。月額10,000円〜30,000円(税別)の3プラン(ライト・スタンダード・プレミアム)、初期費用0円、担当制で、緊急時は24時間受付です。お知らせの更新は院内で続け、裏側の手入れと緊急対応だけを任せる、という分け方もご相談いただけます。
専門家による無料セカンドオピニオンでは、今の状態と、院内でできること・任せた方がよいことの分け方をまとめてお伝えします。結果は、今の制作会社にそのまま渡せる形でお届けします。
ホームページにも、セカンドオピニオンを
今の制作会社との契約はそのままで、専門家が無料で詳しく確認し、「誰が何を直せばよいか」を制作会社にそのまま渡せる形でお送りします。
無料でセカンドオピニオンを受けるよくあるご質問
WordPressの更新くらいなら、自分でやっても大丈夫ですか?
バックアップを取ってから更新し、表示とフォームを確かめる手順が守れるなら、院内でもできます。ただし今回のPHPの弱点のように、WordPressの更新だけでは防げないものもある点に気をつけてください。
保守を外注すると、お知らせの更新も頼まないといけませんか?
そんなことはありません。お知らせは院内で書き、裏側の手入れと緊急対応だけを任せる分け方もできます。その方が、急な休診のお知らせもすぐに出せます。
今の制作会社に保守を払っていますが、別の会社に頼んでもよいですか?
制作会社との契約内容によります。保守を別の会社に任せる場合は、作業の範囲が重ならないよう整理が必要です。まずは今の契約で何をしてもらっているかを確かめてみてください。
外注の費用は、何を基準に考えればよいですか?
額だけでなく、作業の範囲・頻度・報告・緊急時の対応がそろっているかで比べるのがおすすめです。HPドクターは月額10,000円〜30,000円(税別)・初期費用0円です。
まず何から始めればよいですか?
今の状態を知ることからです。無料の自動診断で外から分かる範囲を確かめ、詳しく知りたい場合は無料セカンドオピニオンをご利用ください。
この記事は、クリニックのホームページの保守を担当する株式会社Canvi「HPドクター」編集部がまとめました。運営会社は、医療法人・医療系企業の営業・採用・教育を支援する「MedLead」も提供しています。
